まだ無名の風景たち

そしてその情景

緊張しいの自分のために考えた

 仕方のないことだが、職場で人とコミュニケーションを取る必要がでてきた。ちょいちょい人前で話さなければならなくなった。

 自分はどうも声が小さいらしく、今までを振り返って見ても、「もっと声をはれ」とか言われていた。それに加え、自分は緊張しいなので、声が震えてしまう。というわけで、人前で話すのは自分にとって嫌な行為だった。自分は無口だし、大きい声も出したくない。できれば、ひとりで黙っていて、音楽でも聞きながらコーヒーでも啜っていたい。けれど、そんなことも言っていられなくなった。

  完全に苦手を克服とまではいかないまでも、自分なりに少しでも改善する方法を考えた結果が、「ゆっくりと、一語一語はっきりとしゃべるということ」だった。

 わざとらしいくらいゆっくりな方が、喋りが苦手な人間にはいいのかもしれない。そして、略さないということが重要だ。「おざーす」じゃなくて、「おはようございます」とわざとらしく一語一語しゃべる。語尾まではっきり。特に人前とかで緊張している場面では、口がうまく回らないまま、早口でかつ小さい声でしゃべってしまうということが起きていた。そういうのを防止するのと、少しばかり自分を落ち着けて、ちょっとばかし周りが見えるようにもなる。劇的な効果こそないが、自分みたいなコミュ障の人にはおすすめ。

 とはいえ、苦手なものは苦手だ。人間なんてそんなものだ。少しずつ慣れていこう。